「企業広報×ライター」に向いている人

夏を過ぎると、企業では採用活動や、年度内に完了させなければいけないプロジェクトなど、いろいろな動きが出はじめます。そこで、制作会社さんを経由して、もしくは直接、私もいろいろとお仕事をいただいています。(ありがたいことです)

 

ただいつも、不思議に思っていることが、ひとつ。

かなりの確率で

「なかなかライターさんが見つからなくて」

って、言われるんですよ。(実話)

 

仕事が欲しいフリーライターなんてたくさんいるだろうに、そもそも「どうやって食べていこうか……」と気構えて独立した私は、いささか面食らってしまうくらい、いろんなところで言われます。

どうやら特に、若手ライターがいないらしい。(きっとWEBマガジン系のライターさんは若い人の方が多いんだろうけど)

 

でもよく考えて見れば、20代前半で「企業広報のライターになろう」とか、あんまり思わないですよね。私もそうでしたし。雑誌や書籍をつくるライターには憧れても、「企業広報のライター」って全然ピンとこないだろうなあ。

 

そこで、どんなタイプの人が「企業広報のライター」に向いているのか、私なりに考えてみました。

 

■その(1) 情報を整理してまとめるのが得意(好き)である

文章のテクニックなどは、努力次第であとからいくらでも身に付くと思うんです。それよりは、ちっともまとまらない話を整理して、一本軸を通せるかどうかの方が重要な気がします。特に、企業広報の場合はプロの編集者が間に立ってくれるわけではないので、ライティングの前に、散らかった情報を自分で取りまとめなければなりません。そしてそれは、社外の第三者でなければ難しい作業でもあります。私も、このプロセスで一番重宝されてるかも。

 

■その(2) 未知の分野・領域のことを知るのが好きである

業界特化する場合は別ですが、例えば「採用」というカテゴリでくくると、関わる業種は多種多様になります。全然触れたことのない業界の話でも、好奇心をもって取り組めるかどうか。未知との遭遇を面白がれる人には、楽しくてしょうがない仕事なのではないでしょうか。(何を隠そう、私もそうです)

 

■その(3) 人の話を聞くこと・文章を書くことが苦にならない

ライターの基本ですが、ここは「好き」ではなく「苦にならない」というところがポイントな気がします。もちろん「好き」に越したことはありませんが、文章を書くのが好きな人ほど、自分の書く文章に対してこだわりが強かったりするんですよね。正直、企業広報で仕事をする場合、ライターの自己愛やこだわりは不要です。

ときどき「修正をお願いすると、いい顔をしないライターさんもいるから……」と、お客様からおそるおそる修正の依頼をいただくことがあります。でも、納品する原稿は私の作品ではありません。私はあくまでお客様の言いたいことを言いかえる「翻訳者」ですから、その「翻訳」のニュアンスを、希望通りに調整するのは当たり前のことだと思っています。それを勘違いしているライターも、中にはいるのでしょう。

もちろん、その修正が「改悪」なら助言・交渉しますし、大前提となる文章の品質についてはこだわりますけどね。

 

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以上のことから「企業広報のライター」というのは、文章を書くのが好きで、若いうちからライターを目指しています! この分野のことをやりたいです! と、明確に方向性を持っている人には、あまり向かない仕事なのかもしれません。意外と、ライターになる気がなくても「そういえば文章書くのそんなに嫌いじゃないよ」というような人の方が、バランスとれるのではないかな……と思ったりしています。

 

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▲ライターの仕事は”翻訳”です。(キリッ