「文章が読まれないのは長いからだと思われる問題」についての考察

以前も似たようなこと書いているのですが、やっぱりこの「文章が読まれないのは長いからだけだと思われがちな問題」は、企業広報に携わっているといろんなところで出てくるので、最近その解決方法(と、それをどうやって理解してもらうか)について、いろいろと考えをめぐらせているところです。

ここでいう「文章」とは、チラシやパンフレット、WEBサイトに掲載する説明文や、コンテンツ内の文章のこと。(普段私はそういうものを仕事にしております)

そもそも「長いから」という理由以外にも、文章を読まれない原因はたくさんあります。

その原因を、ひとつずつ段階的にクリアしていかないと、結局「読まれない・届かない・伝わらない」のだと思うのです。

 

 

「文章が読まれない」のを根本的に解決する

◆クリアしなくてはいけないこと

(第一段階)「そもそも、相手がその情報に興味がない」
(第二段階)「文章そのものがおもしろくない・わかりづらい」
(第三段階)「デザインがひたすら読みづらい」
(第四段階)「文章が長すぎる」

 

(1)「そもそも、相手がその情報に興味がない」

意外とみなさん、ここをすっ飛ばしがちです。ここを検討しないまま、文章が長いか短いかなどというポイントで議論している場合ではありません。書いてあることを短くしただけじゃ絶対解決しません。「インパクトあるキャッチコピーでなんとかひとつ・・・」とか言われても困ります。

①一体誰に届けたい情報なのか②その情報を見た相手にどうしてほしいのか、まずそこから明確にしていきます。例えば大学の入学案内なら、「①最初からこの分野に興味を持っている学生に②直接応募してほしい」のか、「①何をしていいかわからず悩んでいる学生に②とりあえずオープンキャンパスにきてほしい」のか、そこの設定次第で、用意すべきメディアやツール、パンフレットやWEBに掲載する情報の選び方、コンテンツの切り口・内容、デザインのテイスト、文章のニュアンス、全てが変わってきます。

ときどきですが、プロの作るキャッチコピーや文章、デザインは、あっという間に漠然とした企業課題を解決してくれる魔法だと勘違いしている人がいます。そんなことができるなら、クリエイターはもっと儲かってますよ(苦笑)そもそも「何を誰に伝えたいのか・結果的にどうしたいのか」という戦略の部分は、事前に練っておいていただかないと、私たちは手も足も出せません。

 

(2)「文章そのものがおもしろくない・わかりづらい」

興味があることなのに、読んでもなんだかよくわからなくて・・・というケース。ええと、これはライター側の問題です。精進します(爆)

 

(3)「デザインがひたすら読みづらい」

興味があって文章も面白いのに、なんだか読む気がしない――それは一部、デザインの問題もあると思います。これもすごく大切なのに、意外とおろそかにされていることが多い気がしています。

組版、字詰、行間、フォントの選び方、文字の大きさ、色、文字ブロックの作り方、ページ内の導線、ほかもろもろ。人間が長文でもストレスなく読める、デザインの基準があるんですよね。

例えば、適当ですがこんなこと↓↓↓
名称未設定-1_03

このあとに延々と文章が続くなら、AとBどちらの文字組みで読みたいと思いますか?

ちと極端すぎたかな・・・いや、でもそういうことです。この例は文字ブロック1個ですが、ページ全体のレイアウトとか、デザインの要素もものすごく大事。

正直ここまでライターがタッチできることは少ないのですが、「自分が書いた情報がどうデザイン処理されているか」「文章が読みやすいデザインとはどんなものか」について、ライター側がもっと敏感になって、勉強して、デザイナーさんとブラッシュアップできるようになるといいなと思っています。

 

(4)「文章が長すぎる」

(1)~(3)までクリアできているのに、「読まれない」場合。ここでやっと文章の長さが原因になってくるのではないかな・・・と、個人的には思います。

 

▼ライターだけど、勉強中です。

レイアウト、基本の「き」
佐藤直樹 ASYL
グラフィック社
売り上げランキング: 70,956