アウトソーシングの“文章屋”として。

ライターとして仕事をするようになって、新たな視点で周囲をみるようになって気づいたことがあります。

それは、「文章を書く」ことをとにかく“毛嫌い”している人が多いこと。

 

文章作成や編集の仕事をさせてもらって、
「いやあ、自分ではなかなかできないから!」と
とても喜ばれるという体験を重ねるうち、

私が身につけている特技(?)は、
けっこういろんな人の役に立つかもしれない、と思うようになりました。

私は本好きの両親のおかげで、小さいころから常に本に囲まれて育ったこともあり、
学生時代も、まあまあ文章は得意なほうでしたが、
それで「食べていける」ほど社会は甘くないと思っていたんですよね。
上手に文章を書く人なんて、やまほどいますから。

わたしはほんの2年位前まで、
「フリーライターになる」なんていう選択肢が頭をかすめたことすらありませんでした。

 

8年前に就職活動をしたときも、「ライター」など文筆業につくのはもう
はなから無理、と諦めていたところがどこかにあったと思います。
そのころは出版に興味があって、少しでも関連する職業に就ければいいと思っていました。

そして当時、どんなセミナーや講座にいっても、どんな本や雑誌を読んでも、
言われることは大体同じで

「ライターはだんだん食えなくなっている」
「これ!という専門分野がないとやっていけない」
「この(出版)業界の未来はとにかく厳しい」

そういう言葉に怖気づいたつもりはないのですが、
心のどこかに「そういうものだ」という固定イメージを持ってしまったのは確か。

 

しかし、それがあくまで「出版業界」というある程度限られた世界の話だったんだ!
ということに気づいたのは、ほんとうにここ数年の話です。

結局私は紆余曲折を経て出版からは離れ、
「企業広報」という分野で仕事をすることになりましたが、
そこで感じたことは

「こんなにあるじゃん!ライターの仕事!」

ということです(笑)

 

雑誌記事を書くこと、
書籍の編集をすること、
ニュース記事を書くこと、
事件のルポタージュを書くこと、

「ライター」の一般的なイメージは
そういった一部花形の仕事に向きがちですが、

 

顧客への提案書を構成すること、
わかりやすい事業説明をつくること、
トップの言いたいことを噛み砕くこと、
社内の情報を共有すること、
販促のための文脈をつくること……。

「企業広報」という視点で見てみると、
自分を活かせるシーンがぐっと広がったんです。

 

「出版」に固執していたころはその存在に気づいていなかったけれど、
隣にあったこのステージは、思いのほか広かった。

6年間の会社勤めを経てそれに気づくことができたので、
ようやく「フリーライターになる」という選択が
現実味を帯びてきたんですよね。

 

今ではこの「企業広報」というフィールドの
「アウトソーシングの文章屋」というような立ち位置で

社会のためにいろいろなことを実現しようとしている企業の、
「発信」をお手伝いをしていけたらいいなと。

そんなことを考えるようになった次第です。